サーキュレーターが扇風機とは異なる性質の製品だということを理解してくださっているあなたなら、体に風を直接あてて利用するものではないことを理解していただいていると思います。(もしもまだサーキュレーターと扇風機の違いが分からないという場合は、こちらをご覧ください。)
でも、それが洗濯物なら別です。
思いっきりガンガン直風をあてることによって、効率よく洗濯物を乾かすことができるようになります。
梅雨時期や、冬場など、湿度が状況では、洗濯物もなかなか乾きません。
そもそも湿度というのは、室温によって変化するものです。
たとえば、部屋の温度が40度近くても、雨が降っている場合なら湿度は高くなります。
しかし、部屋の温度が10度しかなければ、天気が良くても湿度は高めになります。
これは、飽和水蒸気量によるものです。
小学生のころに習ったことを思い出される方もいると思います。
ウィキペディアなどで調べると、ものすごく複雑な数式が出てきて、「あれ?こんなに難しい話だったっけ?」と戸惑われるかもしれませんが、かんたんにいえば、気温が高ければ高いほど飽和水蒸気量は大きくなり、気温が低ければ低いほど、飽和水蒸気量は小さくなります。
さて、これがサーキュレーターと何の関係があるのかと思われるかもしれませんが、部屋干しをするときの乾燥効率で気をつけるべきは、部屋の温度だけではないということなのです。
つまり、湿度が高いほど、洗濯物は乾きにくくなります。
当たり前の話ですが、実はこれが部屋干し衣類が臭う原因なのです。
部屋干ししている衣類が臭い原因は、湿度が高い部屋で時間をかけて乾かしている最中に雑菌が繁殖することによって起きます。
もちろん、残り湯を使ったり、洗濯槽がカビている場合も、雑菌の付着機会が増えてしまいますので、なるべく水道水を使って清潔な洗濯機で洗うことが肝心ですが、それよりも重要なことが、じめじめとした状況を長時間にわたって放置しないこと。
部屋干しでも臭わないようにしたければ、なるべく短時間でさっさと乾かしてしまう必要があるのです。
そこで役立つのが、サーキュレーターの威力です。
写真のように、2台のサーキュレーターをクロスさせ、風がお互いにぶつかりあうようにして洗濯物を乾かすと、驚くような早さで乾かしてくれます。
しかも、短時間で乾くので、ほとんど部屋干しのイヤな匂いが発生しなくなります。
「出かけている間に乾かす」つもりで、長時間にわたって部屋干しをすると、その間は洗濯物自体が加湿器のような状況になり、自分の湿気で自分を濡らしてしまうといった悪循環に陥ります。
こうした状況を打破するためにも、サーキュレーターを使った部屋干しは非常に効果がありますので、ぜひ試してみてください。